©️Tomoyuki Kusunose
東京郊外、母親+息子家族(夫婦+子供2人)が住む、大きな切妻屋根が特徴的な戸建のリノベーションである。
二世帯の住まいであるが、今まで通り、水回り等は完全に共有する風通しの良い家族だ。
ただ、フェーズが異なる息子家族と母親の生活習慣のずれを、お互いにとってもう少し快適にするために、みんなが使う1階のリビングダイニングキッチンの他に、息子家族用の第二のリビングとなるような室を二階に新設した。
ここでは、息子や子供が肩を並べて仕事や勉強をしたり、子供が思いっきりおもちゃを出して遊んだり、子育て世代の家族の時間をおおらかに受け入れることができる。
加えて、ゆったりとした庭を抱え、アウトドア好きで人を招くことが多い息子夫婦にとって、庭(外部)との距離を近づけ、室内を拡張できることは、子供たちにとっても家での時間をより豊かなものにできると考えた。
そこで、庭に面するリビングの窓を大きく開放し、できるだけシームレスになるように考えた。
また、一般的な閉じられた玄関では無く、玄関、ホール、階段室の吹き抜けの空間を、外部が室内に入り込む半外部(サンルーム)のようなイメージで開放した。
大きな切妻屋根の下で、世代の違う家族が、お互いを尊重しながら、賑やかに、そして健やかな時間を過ごすことを願っている。
※TAIMATSUとの共同設計。
【BEFORE】
所在:東京都
施工:株式会社水雅
写真:©️Tomoyuki Kusunose