友人と共同で製作した食卓兼作業机である。鉄骨の角パイプフレームに一枚の大きな木板をのせただけのシンプルな机。
シンプルであるほど、寸法や材料の選択、異なる材料同士の接合方法が、全体の印象を大きく左右する。
角パイプの大きさはどうしたらよいか、塗装は、天板は何にするか、木と鉄の関係をどう見せるか、ネジの長さは・・・。
デザインすることはまだ見ぬものに向かい無限の広がりがあるように感じる。
しかしそれは、ある時一転し、一つ一つに選択を迫られその広がりを狭める作業となる。
それは、自分の内側と向き合い、同時に自分の内側をそのモノに閉じ込める形で表現する、ということではないか。
三人の思いが合わさったこの机が、今後どのように歩んでいくのか楽しみに見守りたい。
type:funiture
date:2013.09
size:W1500×D800×H700
material:St □32×32×1.6/艶消しブラック塗装
天板<オーク無垢横はぎt=32+クリアオイル塗装>