Q.設計事務所と工務店の違いがわからない、どちらに頼めば良い?
A.端的に言うと、
設計事務所=考える専門家
工 務 店=作る専門家
だと考えています。
設計事務所は、工事するにあたって必要な図面を書くことが仕事です。
図面を書くためには、まず建主様の要望を叶えるために、何が必要か、どんな形が最適かなどを考え、アイディアを提案します。
そして、そのアイディアを具現化するために必要な、建物の仕様、納まり、建築の法規などを整理する作業が必要です。
それ以外の多くの業務もありますが、設計事務所として一番大切なことは、この「考える」ということだと思っています。
いかに些細なことでもきちんと考え抜かれているか、時には建主様より深く広くその建物、使い方、暮らし方について考え理解すること、
それが設計事務所の役割です。
一方で工務店は、私たち設計事務所が書いた図面通りの建物を実際作るために、材料を手配し、職人さんを集め、段取りします。
建築は、直接人間が、長期間にわたり利用するもの。危険がないか、不具合の可能性がないか、など正しい知識と技術、判断力が必要です。
このように、作るということに責任を持つ専門家です。
役割がわかりにくい二者ですが、上記のような明確な違いがあります。
アイディアの提案が欲しい、きちんとコンセプトを考えて作りたい方は、設計事務所に頼むとお役に立てると思います。
内装の交換のみの場合(例、壁のクロスの張替えなど)、自分でやりたいことが明確に決まっていてその通りに作って欲しい場合などは、
工務店に頼むと良い傾向にあります。
簡単な図式にしてみましたのでご参考ください。